「ミラノサローネ2012」レポート




世界最大の国際家具見本市「ミラノサローネ2012」に行ってきました。

不況と言われるヨーロッパですが、来場者は33万1649人とのことで、ミラノの街は、会場のフィエラも市内も大変な賑わいでした。

2年に1度開催される「ユーロクチーナ(キッチン見本市)」は、177社が出展し見どころがたくさんありました。




今回は、どのメーカーも申し合わせたように、垂直収納金物と呼ばれる金物を使って、扉で閉じるプランを採用していました。




Varenna社の市内のショールームにて。




冷蔵庫も収納家具の中に隠されていて、家具の扉を開くと、それに連動して冷蔵庫の扉も開くようになっていました。

前回の2010年の時は、2枚の大型扉が電動で動くタイプが多く見られましたが、今回は手動式の金物に変わっていたのが印象的でした。

また、扉が閉じた時に美しく見えるように、各メーカーが取手や手がけの形状に工夫を凝らしていました。




このキッチンは、奥部分の30cm程の空間を利用して、いろいろな機能をもたせています。

また、下から扉を持ち上げて、奥の部分を隠せるようにもなっていました。




内部には照明も組み込まれ、明るく清潔な印象を与えています。




そして、こちらは、VALCUCINE社のリサイクルできるキッチンです。




環境に配慮したエコキッチンが、もっと前面に出でいるのかと思っていましたが、目立つものは少なかったです。

「環境に良くてもかっこよくないと」という、ヨーロッパ人の美意識の表れでしょうか?




扉のデザインでは、框扉が久々に復活の兆しです。白に塗りつぶされていてシックな雰囲気です。




また、同じ白でも、取手やデザインで陰影をつけて立体感を出しています。






その他の傾向として、シンク下にダストボックスを設けるケースも多かったです。




こちらのキッチンは、前面の扉がスイングアップする方式で、その中にいろいろな機能を持たせていました。

今年も2010年に引き続き、白やアースカラーがよく見られましたが、アクセントカラーで黄色や青を入れた色使いも人気がありました。




こちらは、木目を縦に使い、表面をざらっとしたテクスチュアで仕上げた扉です。




そして、手がけ部分を上手くデザインにしたキッチンです。




特に色使いが、参考になりました。






キッチン収納に関しては、独立型のものも数多く出展されていました。




全体を通して感じた今年の傾向は、最先端の素材やハイテク機器をアピールするのではなく、シンク前の小物収納や、ダストボックス、シンク廻りのパーツの充実など、使い勝手を重視したレイアウトが多かったです。

不況のせいか、クォーツや天然石の天板がメラミンに変わっていますが、
扉のデザインや質感を工夫して、安っぽく感じさせない所は参考になりました。

カウンターのようなテーブルではなく、きちんとダイニングの空間を造ったレイアウトが増えたのも印象的で、手元を隠したキッチンなど、「流行は戻る」という言葉を思い浮かべました。

毎日使う、機能としての場所であり、家具である、キッチンの特殊性と可能性を改めて感じる視察となり、これからのキッチンプランに生かして行けたらと思いました。




そして、しっかりイタリアを堪能しました。

Copyright (C) 2014 MOV. All Rights Reserved.  Powered by アーキメディア沖縄